プロジェクト

はじめに1

大きな産地を小さな皿を通して見る
ARITA SELECTIONの豆皿

佐賀県有田町を中心に、伊万里市、武雄市、嬉野市一帯で焼かれる焼物を「有田焼」と呼びます。有田焼は、日本で初めて焼かれた磁器。 1616年、朝鮮陶工の李参平が有田の地で磁石場を発見し、磁器を焼き始めました。 以来、有田は400年にわたる歴史の中で大きく発展し、日本有数の磁器産地となりました。 現在、有田には窯元が約150社存在します。 ARITA SELECTIONでは「大きな産地を小さな皿を通して見る」をテーマに、産地の中から26窯元に注目。 彼らが丹精込めて作った豆皿を紹介します。

はじめに2

有田焼には古伊万里様式、柿右衛門様式、鍋島様式と3つの伝統様式があります。古伊万里様式には素朴な染付を施した初期伊万里様式と、金彩と赤絵をふんだんに用いた絢爛豪華な金襴手(きんらんで)があり、一般的には後者を指します。柿右衛門様式は乳白色の磁肌に余白を生かした左右非対称の構図で、日本画風の色絵を施した様式です。 鍋島様式は精緻な文様を基調にし、染付の藍鍋島と、赤、黄、緑の3色で絵付けした色鍋島とがあります。

今日には、伝統様式を守り続ける窯元、伝統様式を発展させようとする窯元、また未来の伝統様式となる技法や表現を新しく生み出そうとする窯元があり、その様相はさまざま。ARITA SELECTIONの豆皿は、これらの様式を表した皿と言ってもいいでしょう。しかしどの窯元にも共通するのは、常に挑戦する心を持ち続けていること。それが有田焼の大きな魅力となっています。